「最近、背中が丸くなってきた気がする」
「肩や首がこりやすい」
「深呼吸をしても、なんだか胸が広がりにくい」
そんな身体の変化を感じることはありませんか?
姿勢や肩まわりの不調を考えるとき、つい肩や首に目が向きますが、実は**背中にある「広背筋」**も大切な役割をしています。
今回は、姿勢と呼吸にも関わる広背筋についてお話しします。
広背筋ってどんな筋肉?
広背筋は、その名前の通り、背中に広くついている大きな筋肉です。
背骨や骨盤のあたりから、脇の下を通って腕の骨につながっています。
腕を後ろに引いたり、身体に近づけたりする動作に関わるほか、肩や肩甲骨の動きにも関係しています。
つまり、広背筋は上半身と下半身をつなぐ、背中の大きな筋肉。
姿勢を保つためにも欠かせない筋肉です。
広背筋が硬くなるとどうなる?
広背筋は大きな筋肉だからこそ、普段あまり動かしていないと硬くなりやすい部分でもあります。
デスクワークやスマートフォンを見る時間が長かったり、家事などで前かがみの姿勢が続いたりすると、肩が前に入り、背中が丸くなりやすくなります。
広背筋の柔軟性が低下すると、肩や腕がスムーズに動かしにくくなったり、胸郭の動きが小さくなったりすることも。
すると、呼吸も浅く感じやすくなります。
「伸ばす」だけではなく「縮める」ことも大切
広背筋を整えるために大切なのは、ただ伸ばすことだけではありません。
伸びる・縮むを繰り返し、筋肉がしなやかに動ける状態をつくることが大切です。
ヨガでは、子どものポーズやダウンドッグなどで広背筋を気持ちよく伸ばしたり、バッタのポーズなどで背中を使って縮めたりします。
「伸ばす」と「縮める」を繰り返すことで、広背筋が本来の働きをしやすくなり、肩甲骨や背骨もスムーズに動きやすくなります。
広背筋が動くと、呼吸も深くなる
広背筋は、肋骨や胸郭の動きとも関係しています。
背中が硬くなっていると、呼吸をしても背中側が広がりにくく感じることがあります。
反対に、背中をしなやかに動かせるようになると、背中や脇に呼吸が入ってくるような感覚を感じられることも。
ヨガで「背中に呼吸を入れて」と声をかけるのは、こうした身体の動きを感じてもらうためでもあります。
美しい姿勢は「頑張って胸を張る」ことではない
姿勢を良くしようとすると、「胸を張らなくちゃ」と力が入ってしまうことがあります。
でも、本当に大切なのは、無理に胸を張ることではありません。
肩甲骨や背骨が自然に動き、背中の筋肉がしなやかに働くこと。
伸びることも、縮むこともできる身体になることで、結果として無理のない美しい姿勢につながっていきます。
まとめ
広背筋は、背中から腕、骨盤までつながる大きな筋肉。
この筋肉を「伸ばす・縮める」と繰り返し動かすことで、筋肉の柔軟性と働きが保たれ、肩や背中が動きやすくなります。
そして、背中がしなやかに動くことは、美しい姿勢と深い呼吸にもつながります。
年齢を重ねても、身体は少しずつ変えていくことができます。
頑張って姿勢を正すのではなく、
背中をしなやかに動かして、自然と美しい姿勢へ。
今月はヨガを通して、普段なかなか意識することのない「広背筋」を感じてみませんか?