ヨガとアーユルヴェーダはどんな関係?
以前、クラスの冒頭に説明しようとして迷走した話をまとめてみます。
1、互いにヴェーダ哲学を起源とし、ヨガとアーユルヴェーダは「姉妹科学」です。
2、身体、精神、魂の3つの結合体が生命とするが、取り扱う部門が違う。
ヨガは主に「心(精神)や意識(魂)のレベルにアプローチ」するもの
アーユルヴェーダは主に「肉体(身体)にアプローチ」するもの
アーユルヴェーダは目に見える「体」を取扱うのに対し、ヨーガは目に見えない「心」を取扱うので、アーユルヴェーダの学校ではまず「体のこと(内科、外科、耳鼻科等)」を学んだあと、最後の方で「心のこと(精神科やヨーガ、等)」を学びます。
目に見える「肉体」にアプローチしていくアーユルヴェーダは、ヨーガよりも大衆的なものであり人々の生活に馴染みながら浸透してきました。
アーユルヴェーダでは健康な体を作るため、食事やライフスタイル、季節や時間、年齢ごとの過ごし方など、暮らしに根付いた日々の摂生法、健康法を学び長寿へと導きます。
一方、本来のヨーガでは心の平安に導くために、ポーズ、呼吸法、瞑想法などの手段を使って、心(考え)を整え、本当の幸せとは何かに気づく練習をしていきます。
しかし、一般の人がいきなり瞑想をするのは敷居が高いので、近年では体操のヨーガ、アーサナヨーガと呼ばれるポーズメインのヨーガが主流になりました。
その為ヨーガは「体にアプローチ」するものと思う方が多いのですが、実際は異なります。
アーユルヴェーダが「身体」、ヨーガが「心・魂」をバランスさせるので、ヨガとアーユルヴェーダはまるで自転車の両輪のように、お互いに影響し合ってバランスをとりながら人生を進んでいきます。
私は、ヨーガを学んだ後アーユルヴェーダの世界に入りましたが、最初ヨーガの哲学は雲の上のものを掴む感じで「は?」と理解が進みませんでした。
だけど、今はアーユルヴェーダを学び、まずは「肉体」から整えて、健康な心身の上で「精神面」を扱うヨーガの話を聞くと理解が深まります。
人間五層説にもありますが、まずは粗雑なものから徐々に繊細なものを取り扱うのが基本だとアーユルヴェーダが教えてくれましたね。
結論は、ヨーガとアーユルヴェーダは姉妹科学、
だけど取り扱う部門が違うです。
とにかく、まずは健康な肉体を手に入れよう!
その為に「食事と規則正しい生活、睡眠」が何より大切。
余裕が出来てきたら、散歩から始めて、ヨーガしよう!
必要な人が学べばよいと思っているけど、ヨーガの哲学を学んでいくと、生きやすくなるのは事実です☺️