ヨガの魅力は、ポーズをとると「気持ちいい」こと

こんにちは!

奈良県五條市と橿原市でヨガ教室を開催しているヨガインストラクターのmacoです!

みなさんは、ヨガとストレッチの違いを考えたことはありますか?

ヨガとストレッチ、ヨガとピラティス、それぞれの違いを調べたことがある方も多いのではないでしょうか?

それぞれに良いところ、特徴があるかと思いますが、大きな特徴は「呼吸=エネルギーを巡らせる」だということではないでしょうか。

いずれも呼吸を大切にしているものだと思いますが、もう少し深く見たときにエネルギーの流れを意識するのがヨーガの特殊な部分かなと思います。エネルギーとか言うと、目に見えないので少し危ない感じ?と思われる方もいるかも知れませんね。

目に見えるものに言い換えると、リンパの流れや血流、筋膜でありこれらとエネルギーの流れがリンクすることが判明しています。まだレントゲンやエコーなどの機械がない何千年も前にヨーガをすると体の中のエネルギー(=血流など)の流れをよくなり、元気になると言うことが発見されていたのだと思います。

そのエネルギーの流れを、呼吸と共に意識して流すことで元気になるし全身の緊張が解れる。
解れることでリラックスする→リラックスすると、消化活動の活性化、心拍が落ち着くので筋肉の弛緩、眠くなる→気持ち良くなる、という繋がりが生まれます。

ヨガの概念で呼吸は、「気=生命エネルギー」を巡らすといわれる


呼吸と共に、筋肉を解し、血流に乗せて、酸素を体の隅々まで巡らせて二酸化炭素を吐くことで余分な力や不要なものが抜け「気持ちが良い」という感覚が得られるのでしょうね。しかも、何の機械も道具も必要なく自分の体一つでできるのもヨーガの特徴です。

ポーズの形だけに目を向けていると、呼吸を忘れてしまい、ヨガが気持ち良いとは思えないかも知れません。
ぜひ、呼吸=エネルギーを流すということをイメージし、自分の体と心の状態に目を向けながら練習してみてください。

同じ人は誰1人もいない、あなた自身の体ですから、先生や雑誌の真似をする必要もないし、比較する必要もありません。
自分の体と心に向き合うことで、ヨーガの本当の気持ちよさに気づいていくことでしょう!

クラスでお話ししていることを下記の資料にまとめましたので、一読頂けたら嬉しいです。
(パソコンだと印刷も可能なので、冷蔵庫などに貼って笑、常に意識してください)


ヨガ初心者が知りたいこと②「なぜヨガでは呼吸が大切なの」

深い呼吸を意識しましょう

ヨガをしている人にとって「呼吸が大事」というのは共通の認識ですが、前回同様「なぜ呼吸が大事か」を考えてみましょう。

呼吸の働きは生理学的にいうと「酸素を取り入れて二酸化炭素を排出する」
そのシンプルな働きの中にはとても複雑な化学反応があり、私たちの生命活動において非常に重要な役割を持っています。

肺や内臓機能のアップ

私たちの人体は約60兆個の細胞から構成されています。それらの細胞に酸素を届けているのが肺を中心と呼吸器です。

肺の重さは成人で右500~600g、左で400~500gほどに達する、体の中でも大きな器官の一つ。
横隔膜にのるように位置し、最上部は鎖骨の2~3cm上までにあります。

深く息を吸おうとするとき、お腹や胸にたっぷり空気を入れようとする人も多いけれど、鎖骨まで意識を向けて肺全体を使って呼吸することを意識してみましょう。

肺の下には横隔膜、その下には肝臓や胃など内臓が接しています。単に接しているのでなく靭帯を通して繋がっているので、横隔膜の前後運動と連動して臓器を刺激し、その内臓機能の活性化にも繋げることができます。

美しい姿勢は呼吸から

背中が丸まっているときの呼吸、腰が沿っているときの呼吸はそれぞれどんな感覚でしょうか?
背中が丸いと息は吸いにくく、腰が沿っているときには吐きにくい。
それくらい呼吸と姿勢は密接に関係しており、深く呼吸をしようとすれば自然と姿勢が良くなるし、姿勢が整えば呼吸もしやすくなります。

呼吸と連動する筋肉は全身に張り巡らされているのですが、最も重要な筋肉が「横隔膜」であり正しい姿勢を維持する上で欠かせません。

横隔膜には大きな特徴が二つあります。

①横隔膜は、二足歩行の不安定な体で姿勢を維持する下半身の筋肉と繋がっている。

②横隔膜と腹横筋、多裂筋、骨盤底筋からなるインナーユニットの底上げで姿勢維持には欠かせない筋肉。

つまり呼吸を深めることで、姿勢維持に働く筋肉が総活躍し美しい姿勢につながるということが言えます。

本来の呼吸を取り戻して元気になる

1日約3万回すると言われている呼吸。
生命の維持に必要な機能だからこそ、無意識下でも常に呼吸は行われています。

現代人に多い呼吸は、「浅い腹式呼吸」と「腹胸式呼吸」と言われます。
先ほど記した横隔膜の動きが小さいため、疲れやすさを感じやすくなっているそうです。

ではヨガではなぜ深い呼吸が必要か?

ヨガの観点からいうと、浅い呼吸はプラーナ(気)の働きを乱し、不調を生み出すと言われます。
プラーナとはヨガの概念で「生命エネルギー」のことを意味し、プラーナの働きが正常であれば身体は軽快で気持ちもスッキリ。
一方でプラーナの働きが乱れると、内臓の不調、血液循環不良といった身体的不調、気分の落ち込みなど精神的にも影響してきます。

意識しない普段の呼吸では、肺は30%しか使えていないかも知れないと言われいるので、意識して隅々まで呼吸を巡らすことでエネルギーが増加し、心と体にもたらす影響が大きいとされるのです。

「不調を改善したい」という理由で、ヨガを選んだ方も多くいますね。
ヨガが近年人気を博しているのは、心身に何らかの不調を感じる方が増えているからとも言えるのかも知れません。

呼吸は自律神経の働きを制御する

私達は、自分の意思で「心拍数を増やすこと」も「血圧を上昇させる」事もできません。これらの命に関わる営みは「自律神経」が調整しています。勝手に心臓を速くして命を終わらすなんてことあってはなりませんから。しかし呼吸だけは意識的に自律神経に働きかけることができます。

交感神経は「戦闘モード」、副交感神経は「リラックスモード」の相反する働きを持っていますが、バランスよく働くことで心身の健康を保っています。

交感神経💛副交感神経
興奮安静
速くなる呼吸ゆっくりになる
増加心臓減少
上昇心拍下降
活動低下胃腸活動向上
収縮子宮弛緩

脳の働きは自分の意思でコントロールできませんが、呼吸のペースは自分でコントロールできます。
代謝が良くなるのは、臓器の中の血流が良くなるということ。臓器の血流を促すには呼吸を深めて横隔膜を動かすこと、呼吸を深めると副交感神経が優位になるので、内臓機能も活動向上し、血流が促されリラックスにつながるという双方からのアプローチができる。

現代人の多くは交感神経の過緊張が原因の不調が増えているために、お医者様からもヨガが体に良いと勧められる理由の一つになっていると思います。


呼吸をしにくい状況でも安定した呼吸を続けること

マットの上では動きながら不安定なポーズを取ったり体を捻ったりと、呼吸がしづらい状況下でも呼吸が安定できるところを探す。
マットの外では、不安や心配、緊張があっても呼吸を深めていくことで安定をもたらす。

マットの上だけでなく、日々の生活に深い呼吸を取り込むことで安定した、落ち着いた自分でいられる練習へと繋がっていきます。

ヨガ初心者が知りたいこと「ヨガってそもそも何だろう」①本質編

こんにちは!
奈良県五條市と橿原市を中心に活動しているヨガインストラクターのmacoです。

当教室に参加くださる方の9割が女性のヨガ初心者ですが、そんなみなさん方が抱く疑問であり、だけど聞きたくても聞けなかった!という質問。

「ヨガって体と心に良いらしいけれど、そもそもヨガとは何だろう?」です。

ヨガに興味を持ってくださる方の多くが

  • ヨガってどんな意味があるのだろう?
  • ヨガとストレッチや他のエクササイズとどう違うのだろう?
  • なぜヨガでは呼吸が大切なのだろう?
  • なぜヨガをすると、精神的に良いと言われるのだろう?
  • ヨガをした後は、体だけでなく、心が落ち着いた感じがするのは何故だろう?

と私自身の経験も含めて、これらの疑問を抱かれる方が多いような気がします。

何千年も前にインドで誕生し、現代に受け継がれてきた「ヨガ」ですが、簡単に説明してくださいと言われたら、皆さんは何と答えますか?

ヨガってこういうものです!って、一言で説明するのは難しいですが、私は「ヨガとは物事を客観的に捉えるために、心を成長させていく寛ぎのツール」と答えます。

「えっぇ!体が健康になるものでないの?」と思われるかも知れませんが、体のみならず、心の健康にも作用していくのがヨーガの特徴かと思っています。

ここでは、私なりに学んできたことを簡略的ではありますが、お伝えしようと思います。

ヨガという言葉の意味

日本語では「ヨガ」、インドでは「ヨーガ」と発音します。

サンスクリット語で「繋がる」という意味の語源「yuj /ユジュ」から生まれました。

ユジュの言葉の意味は「結合」。
聖典の中では「ヨーガは無知が除かれて知識が現れること」「解消・解決」という意味もあり、「本当の自分を知る(結合する)ことで平安が生まれ、喜びとくつろぎの感覚が拡がっていくこと」だと思います。

さて、一体何と繋がるのでしょうか?

体・心・魂

私たちは、大きくざっくりと分類して外側の最も粗雑なものから「身体/body」、「心/mind」、「魂/spirit」の順に構成され、内側にいくほど繊細なものとなるという考え方があります。

目に見えているもの、粗雑なものというのは、姿形がよく視えます。
そしてそれらは、止まる事なく動き続けます。

身体は新陳代謝が常に行われ毎秒新しい細胞が生まれ、古いものは排泄されます。
年齢を重ねるごとに身体は変化するし、心も怒ったり泣いたり笑ったり常に変化します。

ダイエットしようと決めていても、ケーキが目の前にあるから食べてしまったり。昨日決意した私は一体どこへやらという事もしばしば。5分前の感情さえも今は違うことを感じているかも知れません。

変化する心と身体

上記のように「身体」と「心」というのは、常に変化するものですが、「魂」は普遍です。

例えば、肉体は「乗り物」なので車のように沢山走ったり、長く使えば経年劣化していきます。
ガソリンを補給するように食事で肉体を保持しますが、たくさん食べると苦しくなり、体温も一定ではありません。

心は「運転手」で、走ってる最中に可愛いカフェが目に入れば道草、良い匂いが漂えば道草、一体どこに行く?と思うくらいに、五感の影響を受けてコロコロ移り変わり、好きと嫌いに引っ張られます。次第に正しい判断が難しくなり疲れることも。

これでは、いつまで経っても目的地には到着しないし、最初から本当の目的地さえも分かっていないので消耗するばかり。
そしていつの間にか目的地を見失い疲れ果て、ガソリンは枯渇し、車は走らなくなってしまうかも知れません。

普遍の魂

では、「魂」とは目的地を決める人、指示する人のことで、言わば「道案内人」。


最初から目的地を明確に理解しているので、寄り道しても迷っても、行き先も道順も知っているので不安になりません。
例え運転手が迷っていても、方向を示すことが出来るし、辿り着ける術を知っているからブレません。

それが魂=自分の本質です。
自分の本質というのは、いつも変わらずに輝いていて自分こそが安心・安全で幸せであると知っています。

それに気づいているのか、気づいていないのかで捉える意識は全く別のものとなります。

外側の荒々しさから内側の静寂へ

自分の内側にある、静寂さに耳を傾けて
純粋な存在である私と「結合する」

移り変わっていく外の世界にばかり目を向けて、幸せを見出そうとするのではなく
自分の内側にこそ本当の幸せや落ち着きがあることを知る、気づいていく。

何が変化していて、何が変わらないものなのかを明確に理解していくこと
そして自分自身が操縦者となり様々な経験体験から心を成長させていくこと

自分自身と良い関係性を「結ぶ」のがヨーガであると私は思います。



姿勢を意識したことがありますか?

こんにちは!

奈良県五條市と橿原市でヨガ教室を開催しているヨガインストラクターのmacoです!

みなさんは姿勢を意識したことはありますか?

私は身長が高い方で学生の頃はそれが気になって、とても姿勢が悪い方でした。


いつも背中が丸くなっていて、顎が出ていて、腰が痛いなと感じることばかり。
靴底は踵からすり減っていき、片足でバランスが取りづらいようなタイプでした。

買い物をしていてふと窓に映る自分を見て、姿勢の悪さにがっかりしたこともあります。

姿勢が悪いと、残念ながら少し年取った印象になってしまうから。


一般的に悪い姿勢のままだと、筋肉や関節に負担がかかります。
それに起因して肩こりや腰痛、頭痛、関節痛などが起こりやすいとされます。

また年齢を重ねるごとに背中が丸くなることによって、転倒しやすくなったり腕が上がりにくくなったり
気分が塞ぎがちになりやすいと言われます。

姿勢って大事だよな!って思っていただけたでしょうか?

実際にヨガの指導をさせていただく上でも、背中が丸い方は呼吸も早い傾向があります。

これは、背中が丸くなることによって、肺や内臓を圧迫させてしまい呼吸を取り入れる量が減るから。
そんな中でも血を巡らせ、体を温めたり、生命を維持させるために、体は心臓を打つ回数を増やして
一生懸命働こうとするために呼吸は早くなります。


呼吸が早いと、血液循環が悪くなり血管に圧力が掛かって高血圧を引き起こしたり、
交感神経優位になりやすいため、緊張感が抜けず冷えや疲れやすさを生じさせます。

姿勢を意識する!

ポイントは「足の裏」を代表とする「足の筋肉」を使うこと。
そして、呼吸を穏やかにすること。


気にかけるだけでも習慣をが変わってきますよ!

クラスでお話ししていることを下記の資料にまとめましたので、一読頂けたら嬉しいです。
(パソコンだと印刷も可能なので、冷蔵庫などに貼って笑、常に意識してください)


↓ 結風ニュースレター第1号


詳しい話はレッスンにてお話ししておりますので
気になったらお越しくださいね〜☺️