こんにちは!
奈良県五條市と橿原市を中心に活動しているヨガインストラクターのmacoです。
当教室に参加くださる方の9割が女性のヨガ初心者ですが、そんなみなさん方が抱く疑問であり、だけど聞きたくても聞けなかった!という質問。
「ヨガって体と心に良いらしいけれど、そもそもヨガとは何だろう?」です。
ヨガに興味を持ってくださる方の多くが
- ヨガってどんな意味があるのだろう?
- ヨガとストレッチや他のエクササイズとどう違うのだろう?
- なぜヨガでは呼吸が大切なのだろう?
- なぜヨガをすると、精神的に良いと言われるのだろう?
- ヨガをした後は、体だけでなく、心が落ち着いた感じがするのは何故だろう?
と私自身の経験も含めて、これらの疑問を抱かれる方が多いような気がします。
何千年も前にインドで誕生し、現代に受け継がれてきた「ヨガ」ですが、簡単に説明してくださいと言われたら、皆さんは何と答えますか?
ヨガってこういうものです!って、一言で説明するのは難しいですが、私は「ヨガとは物事を客観的に捉えるために、心を成長させていく寛ぎのツール」と答えます。
「えっぇ!体が健康になるものでないの?」と思われるかも知れませんが、体のみならず、心の健康にも作用していくのがヨーガの特徴かと思っています。
ここでは、私なりに学んできたことを簡略的ではありますが、お伝えしようと思います。
ヨガという言葉の意味
日本語では「ヨガ」、インドでは「ヨーガ」と発音します。
サンスクリット語で「繋がる」という意味の語源「yuj /ユジュ」から生まれました。
ユジュの言葉の意味は「結合」。
聖典の中では「ヨーガは無知が除かれて知識が現れること」「解消・解決」という意味もあり、「本当の自分を知る(結合する)ことで平安が生まれ、喜びとくつろぎの感覚が拡がっていくこと」だと思います。
さて、一体何と繋がるのでしょうか?
体・心・魂
私たちは、大きくざっくりと分類して外側の最も粗雑なものから「身体/body」、「心/mind」、「魂/spirit」の順に構成され、内側にいくほど繊細なものとなるという考え方があります。
目に見えているもの、粗雑なものというのは、姿形がよく視えます。
そしてそれらは、止まる事なく動き続けます。
身体は新陳代謝が常に行われ毎秒新しい細胞が生まれ、古いものは排泄されます。
年齢を重ねるごとに身体は変化するし、心も怒ったり泣いたり笑ったり常に変化します。
ダイエットしようと決めていても、ケーキが目の前にあるから食べてしまったり。昨日決意した私は一体どこへやらという事もしばしば。5分前の感情さえも今は違うことを感じているかも知れません。
変化する心と身体
上記のように「身体」と「心」というのは、常に変化するものですが、「魂」は普遍です。
例えば、肉体は「乗り物」なので車のように沢山走ったり、長く使えば経年劣化していきます。
ガソリンを補給するように食事で肉体を保持しますが、たくさん食べると苦しくなり、体温も一定ではありません。
心は「運転手」で、走ってる最中に可愛いカフェが目に入れば道草、良い匂いが漂えば道草、一体どこに行く?と思うくらいに、五感の影響を受けてコロコロ移り変わり、好きと嫌いに引っ張られます。次第に正しい判断が難しくなり疲れることも。
これでは、いつまで経っても目的地には到着しないし、最初から本当の目的地さえも分かっていないので消耗するばかり。
そしていつの間にか目的地を見失い疲れ果て、ガソリンは枯渇し、車は走らなくなってしまうかも知れません。
普遍の魂
では、「魂」とは目的地を決める人、指示する人のことで、言わば「道案内人」。
最初から目的地を明確に理解しているので、寄り道しても迷っても、行き先も道順も知っているので不安になりません。
例え運転手が迷っていても、方向を示すことが出来るし、辿り着ける術を知っているからブレません。
それが魂=自分の本質です。
自分の本質というのは、いつも変わらずに輝いていて自分こそが安心・安全で幸せであると知っています。
それに気づいているのか、気づいていないのかで捉える意識は全く別のものとなります。
外側の荒々しさから内側の静寂へ
自分の内側にある、静寂さに耳を傾けて
純粋な存在である私と「結合する」
移り変わっていく外の世界にばかり目を向けて、幸せを見出そうとするのではなく
自分の内側にこそ本当の幸せや落ち着きがあることを知る、気づいていく。
何が変化していて、何が変わらないものなのかを明確に理解していくこと
そして自分自身が操縦者となり様々な経験体験から心を成長させていくこと
自分自身と良い関係性を「結ぶ」のがヨーガであると私は思います。