こんにちは。
すっかり秋らしい風が心地よい季節になりましたね。
10月のクラステーマは 「腹横筋(ふくおうきん)」 です。
レッスンでは「お腹の表面だけではなく、身体の奥にある腹横筋に意識を向けていきましょう」とお声がけしています。
今日は、この少し聞き慣れない筋肉についてお話しします。
腹横筋ってどこにあるの?
「腹筋」というと、多くの方は割れた腹筋(腹直筋)を思い浮かべるかもしれません。
腹横筋は、そのさらに奥、お腹のいちばん深いところにある筋肉です。
おへその前から脇腹を通って背中側まで、ぐるりと胴体を囲むように横向きに走っていて、まるで身体にもともと備わった 「天然のコルセット」 のような存在。
内臓を正しい位置で支え、背骨や骨盤を内側から安定させてくれています。
40代・50代こそ、大切にしたい理由
腹横筋は、横隔膜や骨盤底筋、背骨まわりの深い筋肉と連携して、体幹を内側から支えています。
ところが、年齢を重ねたり、座りっぱなしの生活が続いたりすると、この深い筋肉は使われにくくなっていきます。
すると、こんな変化を感じることがあります。
- なんとなく姿勢が崩れやすい
- 腰まわりに負担を感じやすい
- 下腹がぽっこりしてきた
- 片足立ちでふらつきやすい
どれも「年齢のせい」とあきらめがちですが、お腹の奥の支えを取り戻すことで、身体の感覚が変わってくることも少なくありません。
鍵は「吐く息」
腹横筋は、表面の筋肉のように力んで鍛えるものではありません。
むしろ大切なのは 呼吸 です。
息をゆっくり吐き切るとき、お腹がすーっと薄くなり、内側から引き締まる感覚がありますね。実はそのとき、腹横筋がはたらいています。
<おうちでできる簡単な練習>
- 仰向けに寝て、膝を立てます
- 鼻から息を吸って、お腹をふんわりふくらませます
- 口から細く長く吐きながら、おへそを背骨の方へそっと近づけます
- 吐き切ったところで数秒キープ。肩や首の力は抜いたままで
1日数回、寝る前や朝起きたときにやってみてください。
「力を入れる」というより「内側から静かにまとまる」感覚をつかめたら十分です。
10月のクラスでは
レッスンでは、呼吸とともにお腹の奥を感じながら、立ちポーズやバランスのポーズ、体幹を使うポーズを丁寧に行っていきます。
ふだんグラグラしてしまう木のポーズも、お腹の奥がスッと目覚めると、不思議なほど安定することがあります。
「あれ?今日はなんだか立ちやすい」
そんな小さな発見を、ぜひ一緒に味わいましょう。
表面を固めるのではなく、奥から支える。
それは身体だけでなく、心の在り方にも通じるものがあるように感じます。
季節の変わり目、ゆらぎやすい時期だからこそ、ブレない軸をお腹の奥から育てていきましょう。
10月のクラスでお会いできるのを楽しみにしています。